マンガ広告の基本-マンガ広告のメリットデメリットなど基本がわかる

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身近にあるマンガ広告

マンガの広告?もしかするとあなたは、マンガ広告と聞いて違和感を感じたかもしれません。
しかし、小中高生向けの通信教育、トレーニングジム、食品メーカーなどすでに多くの有名企業が広告にマンガを活用しています。

マンガ広告の魅力を感じた実体験

私が初めてマンガ広告の魅力を実感したのは、ある広告に出会ったときでした。その広告のストーリーに引き込まれ、興味をそそられた私は思わず製品の資料を請求してしまいました。この経験が、マンガが単なるエンターテインメントではなく、有効な広告ツールとして機能することを実感させてくれました。

また、ある時ホワイトペーパーをマンガ形式で読む機会がありました。通常の長文テキストと異なり、専門的な内容がマンガによって分かりやすく説明されていました。私がその分野については無知であったため、「マンガでわかる」という銘のついたホワイトペーパーに強く惹かれ、それをダウンロードするに至りました。

これらの経験は、マンガがどれだけ効果的に情報を伝えることができるかを改めて実感するものでした。
マンガは子ども向けの娯楽だけではなく、そのビジュアルとストーリー性が広告としても非常に効果的です。
本記事では、マンガを活用した広告のメリットとデメリットを詳しく解説します。

マンガ広告とは?

マンガ広告は特定の商品やサービスをマンガ形式で宣伝する手法

マンガ広告は、特定の商品やサービスをマンガ形式で宣伝する手法です。
日常生活で目にするパンフレットやWEBページでも、この手法はしばしば採用されていますので目にしたことがあるのではないでしょうか。
例えば、商品の特徴や使い方をマンガのイラストと吹き出しを用いてストーリー形式で表現することで、使用シーンが具体的にイメージしやすくなり、理解を深める手助けとなります。

担当より

マンガ広告は紙媒体だけにとどまらず、インターネットやSNSでも広く利用されています。
その視覚的魅力を活かし、多くの企業がマーケティングツールとしてこの手法を採用しています。
このようにマンガ広告を使用することで、情報が視聴者の興味を引きやすく、親しみやすい形で伝えられます。

そもそも広告とは

広告は、マーケティング活動の一環として、商品やサービス、または企業の活動についての情報を広告の受け手に伝えるために有料の媒体を使用するコミュニケーション手法です。
これはマーケティングの中でもプロモーションの重要な構成要素とされています。

広告媒体の種類

  • マス媒体
    テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など、広く一般の人々に情報を伝える
  • インターネット媒体
    リスティング広告、ディスプレイ広告、アフィリエイト広告、動画広告、SNS広告など、デジタルプラットフォームを介して情報を配信
  • 販売促進(SP)媒体
    ダイレクトメール(DM)、フリーペーパー、折り込み広告、屋外広告など消費者の行動を直接促進することを目的としたプロモーションメディア

なぜマンガ活用がひろがっているのか

最近、動画広告を目にする機会が増えていますが、動画広告が映像を通じて訴求するのに対し、マンガ広告は絵と文字の組み合わせを用いて異なるアプローチで訴求しています。
マンガはその親しみやすさと記憶に残りやすさから、ブランドや商品に対する感情的なつながりや共感を引き出す力を持ちます。
近年、マンガ広告が特に注目されているのは、広告業界で新しい手法が常に求められ、SNSやインターネット広告の市場が拡大しているからです。

これらの独自の魅力と効果を活かして、マンガは広告において重要な役割を果たしています。
多くの企業がこの手法を様々な広告で採用し、消費者の注意を引きつけ、効果的にメッセージを伝える新しい戦略として位置づけています。

マンガ広告のメリット

では広告にマンガを使用する具体的なメリットを見ていきましょう。

①目に留まる!視覚的な効果

広告は読みとばされることも多いですが、マンガを使用すると、広告が目にとまりやすくなります。

マンガはその多様な線画スタイル、そして表情豊かなキャラクターで視覚的にも非常に魅力的です。
そのため、マンガ広告は一目で注目を集めることが可能です。
その視覚的な魅力は、受け手の興味を即座に引きつけ、他の広告メディアと比較して高い視認性を確保します。

担当より

カラーのマンガは、キャラクターや場面がより生き生きと感じられるなど、表現の幅が広がるメリットがあります。
一方、白黒のマンガの場合は、日本の商業マンガの多くが白黒で描かれているため、受け手に違和感なく受け入れられ、読みすすめてもらいやすい、内容に集中しやすいなどのメリットがあります。

②興味をひきやすい

マンガ広告は、視覚的メッセージの力と、読者に「読みたい」と思わせる魅力的なストーリー性を併せ持っています。
これらの要素により、視聴者の能動的な興味を引き出すことができます。さらに、テキストを通じて情報をダイレクトに伝えるため、理解と関心がさらに深まります。

③分かりやすく伝えることができる

マンガ広告は情報を簡潔に伝える点でも非常に優れています。
絵と文字の組み合わせが情報の理解を助け、複雑な内容も簡潔に伝達するために役立ちます。
例えば、商品やサービスの特徴をストーリー形式で説明することで、受け手は興味を持ちつつ楽しく情報を受け取り、結果として内容が記憶に残りやすくなります。

④すばやく伝えることができる

マンガは一度に多くの情報をすばやく伝えることができます。
前述の通り、マンガは情報を簡潔に伝えることが得意なことに加えて多くの人が読み慣れていることもあるため、文章で伝える場合よりも短い時間で伝えることができます。

⑤ターゲット層に届く

マンガはその親しみやすさで大きな利点を持ちます。
特に日本のようにマンガ文化が根付いている国では、幅広い年齢層がマンガを楽しんでいます。
この親しみやすさが心理的な抵抗を減少させ、より多くのターゲット層に届けるのに役立ちます。

また、ターゲット層に合わせて絵のタッチを変えることで、さらに効果的なアプローチが可能です。
視覚的な好みに応じたデザインを採用することで、メッセージがより一層伝わるでしょう。

担当より

確かに以前は、マンガは子どもや若い世代のものという認識がありました。しかし、その子どもたちがシニア世代になった今、アニメや漫画は子どものものという認識は変わり、あらゆる世代に受け入れらやすくなっています。

⑥感情的なアプローチができる

マンガはキャラクターやストーリーを通じて受け手の感情に訴えかけることができます。
これにより、商品やブランドへの共感や感情的なつながりを深めることが可能となり、結果として消費者の記憶にも残りやすくなります。

あるパン屋さんのチラシ

例えば、パン屋のチラシに、美味しそうにパンを食べるキャラクターのマンガを掲載する場合を考えてみます。
そのマンガを読んだ読者は、キャラクターに感情移入し、「このパンは美味しいに違いない」と自然に感じるようになります。
この感情移入を通じて、読者は無意識のうちに情報を受け入れやすくなり、そのパンの魅力が印象に残ります。
このように、感情的なつながりを形成し、読者にその商品を試してみたいという欲求を抱かせるアプローチは、さまざまな商品やサービスの広告に応用できる効果的な手法です。

担当より

マンガの活用は広告に限りません。接客マニュアルをマンガ化する場合で考えてみましょう。
店員Aと客Bが登場人物として出てきます。
読み手は店員なので、ただ文章で説明するより店員Aに感情移入しながら読むことになります。
当事者感を抱きながら読むのとそうでないのとでは、読後感に差が出てくるでしょう。

⑦デジタルメディアとの相性が良い

デジタルメディアと相性が良いという利点は、マンガ広告が広がっている理由のひとつです。WEBページやSNSでは、マンガが目を引き読みやすいため活用する場面が増えています。

担当より

デジタル環境では、マンガを拡大して詳細に読むことができるのも大きな利点です。マンガ広告内に埋め込まれたリンクをクリックすることで、WEBサイトや関連情報に誘導することも可能です。
デジタルならではの機能を活かすことで、マンガ広告はより多機能なメディアとして、さまざまなマーケティング戦略に応用できます。

目にとまる、興味をひく、わかりやすく伝えるなどの特長がある

マンガ広告のデメリット

マンガ広告にはデメリットもありますのでよく理解しておきましょう。

マンガ制作には専門性が必要

マンガ広告の制作には、一般的なグラフィックデザインで制作した広告とは異なる専門的なスキルが必要です。
そのため、すべてのクリエイターがマンガ制作をできるわけではありません。
また、マンガが描けることが必ずしも効果的なマンガ広告を制作できることを意味するわけでもありません。
マンガ広告を成功させるためには、マンガ制作の技術だけでなく、広告やマーケティングに関する深い知識も不可欠です。

ターゲット層の選択と対象商材の適合性

マンガのスタイルや内容がターゲット層の好みに合わない場合、その広告効果は低下する可能性があります。
例えば、高級な商品にマンガを用いると、そのカジュアルなイメージが製品の品質や価値感を損なうことがあります。
したがって、マンガ広告を活用する際には、狙う顧客層の特性を十分に理解し、適切に配慮することが重要です。

広告マンガ以外の活用例

この記事をここまでお読みいただき、マンガが広告において効果的なツールであるかがご理解いただけたと思います。
しかし、マンガは広告にとどまらず、その表現力と親しみやすさを活かして、他の分野でも活用することができます。

教育分野で活用されたマンガ

実際に弊社が手がけたマンガ制作の事例のひとつに、小学校の授業で使用する地域教材資料集(副読本)があります。
この教材でのマンガの役割は、児童が無理なく学習内容に興味を持ち、学びのプロセスを楽しく、そしてより親しみやすいものに変えることです。またこの教材のマンガには、地域ゆかりのキャラクターが登場し、児童がより地元への愛着や誇りを感じるように工夫しています。
このように、マンガは広告以外でも活用できます。固定観念を打ち破る柔軟な発想でマンガの活用を検討すると良いでしょう。これにより、あなたの課題を解決できるかもしれません。

最後に-マンガ広告で大切なこと

マンガ広告を成功させるためには、直面する課題と達成すべきゴールを正確に理解することが不可欠です。
マーケティング戦略の一環としてマンガ広告を採用する際には、どのようにしてターゲット層にアプローチし、どのような感情的または認知的反応を引き出すかを明確にする必要があります。
これには、ターゲット層の好み、消費行動、そして彼らが直面している問題点を深く理解することが求められます。
マンガ広告の魅力を最大限に引き出すためには、これらの洞察を基に戦略を練り、マンガの持つ視覚的・物語性を活かしてメッセージを効果的に伝えることが重要です。

本記事があなたのお役に立てれば幸いです。

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この記事を書いた人

このお役立ち記事は、私がこれまでにお客様のプロモーション課題に取り組んできた経験や、お客様からお寄せいただいた質問をもとに執筆しています。印刷をデザインやマーケティングの観点も交えながら、読者の方に少しでも分かりやすくお伝えする事を心掛けています。